年収が低いと家を買うのは無理なのか
住宅は高額であり、多くの人がローンを組んで購入するものです。
ローンが組めるかどうかは安定した返済能力の有無や信用情報の安定性で決まるため、年収が低いことで住宅購入を諦めてしまう人もいるでしょう。
年収が低い人は物件購入ができないのかという点について、解説します。
【結論】年収が低くても家は買える!
結論から言うと、年収が低くとも住宅購入(住宅ローン契約)は可能です。
なぜなら、家を購入する際の一つの重要な要素が「年収」であると同時に、それだけではないからです。
年収が低くても、きちんとした返済計画と共に住宅ローンを組むことで、自分の家を手に入れることが可能です。
一般的に、住宅ローンの基準としては、年収の5倍程度が上限とされます。
しかし、年収だけでなく、自己資金の有無や借入期間、金利、保証人の有無なども考慮されます。
そのため、年収が低い場合でも、これらの要素を上手く組み合わせることで、自分の家を手に入れることが可能になるのです。
実際に、住宅金融支援機構が公表した2020年度「フラット35利用者調査」によれば、フラット35を利用して住宅を購入した人を世帯年収別に分けると、最も大きな割合を占めるのは年収400~599万円の世帯で、全体の約4割にあたります。
これは、年収がそこまで高くなくても、きちんとした計画と共に住宅ローンを組むことで、自分の家を手に入れることができるということを示しています。
では、以下より年収レンジごとに購入可能な物件の目安を紹介します。
年収ごとに購入可能な物件の目安
世帯年収300万円以下の場合
低価格の中古住宅や、一部の新築マンションを購入することが可能です。
また、持ち家への思いが強い場合は、長期ローンを検討することも一つの手段です。
世帯年収400万円以下の場合
都市部近郊の中古住宅や、地方都市の新築マンションなどを購入することが可能です。
自己資金がある程度あれば、一部の都市部の新築マンションも視野に入るでしょう。
世帯年収500万円以下の場合
都市部の新築マンションや一戸建ての購入が可能となります。
しかし、大きな物件や好立地物件にはまだ手が届かないかもしれません…
世帯年収500万円超の場合
このレンジでは、立地や広さ、設備等を選びながらの新築一戸建てや高級マンションの購入が視野に入ります。
しかし、あくまで重要なのは年収でなく「返済計画の実現性」です。
家を購入する際には、自分の収入や生活費、将来の見通し等を考えながら、無理のない返済計画を立てることが必要です。
そのためには、自分の年収や貯金、家の価格等を正確に把握し、それに基づいた返済計画を作ることが大切になります。
また、急な出費や収入の減少を考慮した上で、自分自身が安心して返済できる計画を作ることが最も重要です。
返済計画の実現性が出せるように
「家を買う」というのは一生に一度の大きな決断です。
年収が低いからと諦めず、無理のない返済計画を立てることで、一人ひとりにぴったりの住まいを手に入れることができます。
自分のライフスタイルや価値観を大切にしながら、皆さんだけの素敵な住まい探しをお楽しみください。